上新電機株式会社

お話を伺った方

情報システム部 主任/ 岡田 拓也様


情報システム部/ 村竹 宏彬様


*役職は取材当時

他社Andoroid OS搭載のハンディーターミナルからの移行

「ジョーシン」(Joshin)の名称で国内に店舗を展開し、2024年3月時点で218店舗(関係会社・FC店舗含む)を運営する上新電機株式会社。ICTとDXを駆使した取り組みを加速させる同社において、リアル店舗での業務改善を担うプロジェクトご担当者にお話を伺いました。

ご担当者様へのインタビュー

Honeywellの業務端末を導入する前に、御社が抱えていた課題についてお教えください。


既存で使用していたのは堅牢性が売りのAndroidOS搭載のハンディータミナルでしたが、筐体そのものが大型であるため、社員から「持ちづらい」との声が上がっていました。さらに、持ちにくさが原因で落下し、画面が割れるケースも発生していました。また、端末内部にメーカー・オリジナルの仕組みが多く組み込まれていたため、トラブルが発生した際に原因の特定に時間がかかることがありました。後述する電話対応においても、オリジナル機能に関する問い合わせが多くを占めていました。加えて、端末のメモリが不足しており、当初想定していた現場業務改善のアプリケーションを十分にインストールすることができず、導入・運用に苦戦していました。

Honeywellの業務端末導入するに至った経緯についてお聞かせください。


検討を始めたのは、2023年の秋ごろだったかと思います。Honeywellの端末は、これまで見た中で最も薄く、軽量であり、重心のバランスの良さにも強く惹かれました。特に「本体の薄さ」は大きな魅力であり、端末を使用する社員からも要望されていましたので、最も評価したポイントです。また、情シス・チームが求めるスペック面でも申し分ありませんでした。
「新しい端末の導入期でさえも、現場からの問い合わせ件数が48%減少しました。」

実際にHoneywellの端末とアプリケーションをどのように活用されていますか。


当社では、Honeywellの端末を店舗での商談や接客業務に活用しています。お客様が商品を選ばれる際、在庫の確認や商品の詳細情報の確認から、店舗内コミュニケーションに至るまで、決済を除くほぼすべての業務をこの端末内で完結できるようにしています。在庫確認や配送手配のためにレジやバックヤードの端末まで移動する必要がないため、店内のどこにいても即時対応が可能になり、スタッフの移動時間を削減。結果として、1人あたりの接客効率が向上し、より多くのお客様をスムーズに対応できるようになりました。お客様が購入を検討される際、その場で希望する商品の在庫状況や最短の配送スケジュールを即座に案内できるため、スムーズな接客が可能となっております。業務改善のための複数のアプリケーションをインストールして運用していますが、サクサク動いており、無線環境下での安定した動作と、高速なレスポンスは非常に重要なポイントです。

導入効果などを教えていただけますか。


端末の安定稼働により、情報システム部宛の現場からの問い合わせ件数が減り、サポート業務の負担が大幅に軽減しています。従来の端末では、月平均34件ほどの端末に関する電話問い合わせが発生していましたが、Honeywell端末では、その件数が約半分にまで減少しています。また、1件の問い合わせ対応に要する時間を平均10分と仮定すると、1か月あたり約3時間分の対応時間が削減された計算になります。特に、2024年12月のデータでは、Honeywell端末に関連する問い合わせはわずか7件にとどまりました。現場からの問い合わせが増えてしまいがちな初期導入期間が終わり、スタッフが端末の操作に慣れるにつれて、問い合わせ件数はさらに減少すると見込んでいます。この改善により、現場スタッフの負担が軽減されることはもちろんですが、私たち情報システム側のサポート負担も軽減され、現場では端末問い合わせの対応に割かれていた時間を接客や販売支援、情シス側は次なる課題解決に向けた付加価値の高い業務に充てられるようになりました。今後も運用状況を継続的に分析し、さらなる業務効率化を図っていく予定です。

今後、あらたな端末活用を検討されていますか。


当社の事業展望としては、デジタル化をさらに推進し、よりスムーズな顧客体験の提供を目指しています。店舗での販売だけでなく、オンラインとオフラインを融合させたオムニチャネル戦略の強化も視野に入れており、Honeywell端末を活用しながら、シームレスな購買体験を実現していきたいと考えています。現在は接客時に決済以外の業務をHoneywell端末で完結させていますが、決済機能まで一貫して端末内で処理できる仕組みを構築したいと考えています。お客様へのスムーズな対応をさらに強化し、より効率的な接客を実現するために、ハンディーターミナルを使用したモバイル決済や電子レシート発行などの機能も統合できればと考えています。 Honeywellの端末はその実現に必要な性能や拡張性を十分に備えていると確信しています。特に、耐久性や処理速度、安定した通信環境が求められる現場において、現在の運用で十分なパフォーマンスを発揮しており、将来的なシステム拡張にも対応できるポテンシャルを持っています。

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導入企業
上新電機株式会社
業種
小売
用途
コミュニケーション
店舗利用
ソフト
自社開発など
概要
店舗業務向けオールインワン・デバイスとして採用

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