RFIDのRSSIとは?|RFIDタグの位置が分かる?

RSSIとは?|無線通信の電波強度

RSSIとは、ワイヤレス通信を行う機器が接続先のデバイスから受信する電波信号の強度を意味します。パソコンやスマートフォンが接続中のWiFi電波の強さを表すWiFiアイコンなどは、RSSIを視覚化したものです。

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スマートフォンの場合は、接続しているWiFiの電波が弱くなると通信事業者のネットワーク回線に切り替わるように、RSSIはワイヤレス通信を安定させるための送信範囲の制御などの目的で利用されています。

RSSIとは何の略?

RSSIは【Received signal strength indication】の略です。【アール・エス・エス・アイ】と読みます。

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日本語では何と言う?

日本語では【受信信号強度】などと訳されます。

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RFIDにおけるRSSI

RFIDにおけるRSSIは、RFIDリーダライタの読み取り電波をRFIDタグが受信した際に、タグからリーダライタへ送り返す電波の強度を意味します。
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RSSIはRFIDタグデータと一緒に送信される?

RFIDタグがRFIDリーダライタの読み取り電波を受信した際、格納されているタグ・データと共にRSSI値をリーダライタへ送り返します。例えば、リーダライタ側の読み取り設定を【商品コード】+【RSSI】としていた場合、商品コード【1234567890】が格納されたRFIDタグを読み取ると、【1234567890,93】といったように商品コードにRSSI値を付加した形でリーダライタ側はデータを受け取ります。

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※RFIDリーダライタ側の読み取り設定やリーダライタと連携したアプリケーション側で設定変更できることが一般的です。またRSSI値の表記はアプリケーションにより、異なります。

 

RSSIの主な活用方法|RFIDタグの位置が分かる?

RSSIの主な活用方法として、リーダライタからタグまでの距離の計測に用いられます。リーダライタからのタグの距離に比例してRSSI値が変動する特性を利用することで、リーダライタからタグまでのおおよその距離を把握することができます。
基本的にRSSI値が高いとRFIDタグまでの距離が近く、逆にRSSI値が低いとRFIDタグまでの距離が遠いと判断できます。

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その他にはアプリケーション側の設定で【指定したRSSI値のタグのみ読み取る】といった設定を行うことで読み取り・書き込み条件を決めるといった運用にも用いられます。特にRFIDタグへの書き込みに関しては、書き込みたいタグの近くにあったタグへデータを書き込んでしまうといったトラブルを引き起こさないためにRSSIフィルタ(RSSI値を限定する)を設定して書き込みを行うほか、書き込みの際はRFIDリーダライタ側の電波出力を最小値まで下げてしまうといった運用も推奨しております。

RSSI活用の注意点

実際の運用環境では必ずしもRSSIが正確な値にならならいことを考慮しておく必要があります。手の届くところに張られたRFIDタグも周囲の影響を受け、RSSIを正常に計測できないことがあるためです。その原因の一つにRFID(UHF帯)の電波特性として、RFIDタグの読み取りが金属や水分などの運用環境に大きく影響を受けることがあげられます。

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最適なRFIDタグ・ラベルを選定することがRSSIを活用する運用の必須条件です。RFIDタグの選定方法に関してはこちらの記事RFIDタグ・RFIDラベルの種類も参考にしてみてください。

 

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この記事を書いた人

松岡 泰樹

松岡 泰樹

【じ】編集長 兼営業部SDR(セールスディベロップメントチーム) マネージャー。ひとり編集部として、イラスト制作からライティングまで全工程を担当。SDRでは導入前の機器選定・評価サポートから、現場改善支援、協業パートナーと連携したDX支援に従事。