払込取扱票のOCR読み取り|OCRの導入事例

払込取扱票とは?

払込取扱票とは、公共料金の支払いやECサイト(ネット通販)利用時の支払いなどに使用され、現金や口座から送金する際に記入する用紙のことです。用紙の種類によって、コンビニや郵便局、金融機関のATMから支払いを行うことができ、一度は目にされたことがあるかと思います。払込取扱票には、送金先(加入者名)の口座情報や送金者(依頼人)の詳細情報、送金金額などが記載されている他、払込取扱票を管理するための固有番号や固有番号が格納されたバーコードが印字されています。

払込取扱票のフォーマットはさまざま?

払込取扱票を発行している地方公共団体・政府機関・企業により、フォーマットや用紙サイズが異なります。固有番号のみ印字されているものや、バーコードが印字されているものなど、形式もさまざまです。

OCRインク|払込取扱票には、特殊なインクが使用されている?

払込取扱票にはOCRインク(OCRインキ)と呼ばれる特殊なインクが使用されていることが一般的です。人間の目では綺麗に見えるインクがOCRリーダーから見ると、文字や支払者情報などの読み取りが必要な部分のみ認識でき、罫線などの読み取りが不要な部分は消えて認識できないような仕組みです。

OCRインクはOCRリーダーなどから発せられるLED光源への反射率を高めることで、読み取り不要箇所をOCRリーダーに認識させないようにしています。
(使用する用紙の反射率 ー インクの反射率)÷ 使用する用紙の反射率= PCS値(印刷のコントラストを算出し、PCS値を調整しながら印刷を行っています。

 

OCR導入事例|自治体で払込取扱票をOCR読み取り

最大81桁の数字を瞬時に読み取るバーコードリーダー

Honeywellのバーコードリーダーは、払込取扱票に記載された固有番号を読み取る業務で全国の自治体でご採用頂いております。固有番号の桁数が短いもので15桁ほどの読み取りですが、種類によっては39桁+42桁の2段で印字されているものもあり、最大で81桁の数字の読み取りに利用されています。

郵便局のATMなどには、払込取扱票の固有番号部分を読み取るOCRリーダーが組み込まれていますが、事務作業で使うには筐体サイズが大きく、操作性は良くないという課題がありました。手で持って使用できるバーコードリーダーをOCRリーダーとして使うことで、OCR専用機の課題を解決し、払込取扱票の固有番号の入力が必要な行政システムの入力の他、バーコードやQRコードを読み取るバーコードリーダーとしても他の業務でも兼用できるということで、ご好評頂いております。

タグ:

この記事を書いた人

松岡 泰樹

松岡 泰樹

【じ】編集長 兼営業部SDR(セールスディベロップメントチーム) マネージャー。ひとり編集部として、イラスト制作からライティングまで全工程を担当。SDRでは導入前の機器選定・評価サポートから、現場改善支援、協業パートナーと連携したDX支援に従事。