OCRリーダーの種類|それぞれの特徴は?
この記事の目次
OCRリーダーの種類
OCRリーダーは大きく分けて3タイプ?
世の中で利用されているOCRリーダーは読み取る対象をデータとして取り込む方法により3種類に大別されます。オフィスでのあるコピーやFAX機能などがついた複合機などの据え置きタイプのOCRリーダー、スマートフォンのカメラやアプリ内で処理を行うスマートフォンを使用したOCRリーダー、そして業務端末として使われるハンディーターミナルやバーコードリーダーなどのハンディスキャナータイプのOCRリーダーの3つです。
最適なOCRリーダーはどれ?
OCRでの読み取り対象や処理するデータ量、オフィスや工場などの運用環境やデータ出力の方法といった用途により、3タイプのうちどのOCRリーダーが最適かは異なります。
据え置き型OCR | スマートフォンOCR | ハンディスキャナOCR | |
ハードウェアの性能 | パワフルなCPUと潤沢なメモリー容量 | 高性能CPUと豊富なメモリー容量 | 限られたCPUとメモリー容量 |
読み取り対象 | 書籍や伝票などの読み取り文字量が多いOCR | スーパーのレシートや領収書など | パスポート番号・賞味期限や帳票のLOT番号など |
読み取り桁数(文字数) | ~数千文字 | ~数百文字 | 1~50文字(※ソロモンOCRの場合) |
許容される処理時間 | 数秒~数十秒 | 数秒~ | 百ミリ秒~数百ミリ秒 |
読み取り対象キャラクター | 英字・数字・記号・漢字・ひらがな・カタカナ・キリル文字など | 英字・数字・記号・漢字・ひらがな・カタカナなど | 数字・英字・一部の記号 |
読み取り画像品質 | 解像度が高く、ノイズが非常に小さい 常にピントが合っている | 解像度が高く、ノイズが小さい ピントが合っている | 解像度が低く、ノイズが大きい ピントが合っていない場合もある |
画像の歪み | 無い | 撮影角度により、さまざまな歪みが生じる | 撮影角度により、さまざまな歪みが生じる |
※ソロモンOCR
3タイプのOCRリーダー|それぞれの特徴は?
据え置き型ののOCRリーダー
オフィスにある複合機などの据え置きタイプのOCRリーダーはフラットベッドと呼ばれる画像データを綺麗に取り込めるスキャナーと、処理能力が高く大きなメモリー容量を持ったコンピューターをセットで使用します。3タイプのOCRリーダーの中でも最もOCR精度が良く、読み取り可能なキャラクター(文字)が多いのが最大の特徴です。書籍を丸々OCRで読み取り、パソコンのテキスト・データとして使用可能な状態にするなど、読み取る文字量が比較的多い用途で用いられます。
- 英字・数字だけでなく日本語の読み取りも可能
- 書籍などA4サイズでスキャンしてテキストデータ化といった文字量の多いOCR処理も可能
- 手書き文字に対応した強力なOCRソフトも有り
スマートフォンを利用したOCRリーダー|一般用途向け?
近年、私たちの生活にもスマートフォンが無くてはならない存在となり、5−6年前に比べてその性能もパソコンに引けを取らないほどにまで向上しました。スマートフォンOCRの用途としては一般利用者向けの家計簿アプリなどの一つの機能として用意されており、スーパーのレシートの詳細を手入力の補助としての位置づけで利用されるケースが多いです。
- スマートフォンの高性能カメラを使用したOCR
- コンシューマー向けアプリと連動
- 手入力を補助する1つの機能としてアプリの中で使用
業務利用では外国人観光客向けの免税店などでパスポート番号をOCRで読み取るといったケースが急増しています。スマートフォンを使ったOCRのビジネス用途として、OCRライブラリ【Swift Decoder】のご用意があります。【Swift Decoder】の詳細はこちらのページでご確認いただけます。国内では株式会社ビックカメラ様をはじめ、多くの企業でご採用いただいております。
ハンディスキャナを利用したOCRリーダー|業務用途向け?
ハンディスキャナタイプのOCRリーダーは、バーコードリーダーやハンディーターミナルなどの業務端末にインストールするプラグイン・ソフトが用いられます。
据え置き型のOCRリーダーやスマートフォンのカメラを使ったOCRなど大量の文字を読み取る用途と違い、賞味期限や電子機器に付いたロット番号など1-2行の読み取りに最適です。
- バーコードリーダーやハンディーターミナルを使用したOCR
- 賞味期限やLOT番号など1−2行の読み取り
- 数字やアルファベットに加え一部の記号の読み取りに対応
バーコードリーダーを用いたOCR読み取りでは読み取ったデータをキーボード入力と同じようにパソコンに出力が可能なため、OCR専用ソフトをパソコンにインストールする必要がないのも特徴です。バーコードデータの出力と同様に、マウス・カーソル位置に読み取った文字をテキストデータとして出力します。
バーコードリーダーの文字読み取り機能に関してはこちらのページより詳細をご確認いただけます。
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