RFIDの歴史|開発されたのはいつ?
この記事の目次
RFIDが開発されたのはいつ?
軍事用途に使われたのが最初?
RFIDの根幹となる無線周波数識別技術のルーツは第二次世界大戦にまで遡ると言われています。1935年にスコットランドの物理学者であるロバート・アレクサンダー・ワトソン・ワット氏により発見されました。基地からレーダーを送信し、送信機の取り付けられた戦闘機がレーダーを感知することで戦闘機の場所を把握するといったものでした。
現在のアクティブ・タイプのRFIDテクノロジーも同じ基本概念で機能しています。
同時期にドイツ軍もRFID技術の開発に成功しており、基地に戻った戦闘機がドイツ軍のものか連合国軍のものかを見分けるといったものでした。これがICカードなどに使用されているパッシブタイプのRFID技術であり、世界初のパッシブRFIDシステムでした。
現在の技術が開発されたのは1970年代?
現在のRFID技術の根幹となる【書き換え可能なメモリを備えたタグ】がアメリカで初めて特許付与されたのは1973年1月でした。発明家のマリオ・カルデューロ氏(Mario W. Cardullo)によって申請されました。同年、起業家のチャールズ・ウォルトン氏(Charles Walton)もRFIDに関する特許を取得し、これがビジネス向けに使用された最初のケースだと言われています。特許内容は現在でもオフィスなどで使われている【社員証などのICカードによるドアの解錠】に似た技術で、ドアを解錠するために鍵ではなく、データが埋め込まれたカードを使用し、ドアの近くに取り付けられたパッシブ・トランスポンダー(RFIDリーダー)がカード内のデータを照合しドアの解錠を行う、といったものでした。現代でも同様の技術で社員証カードをリーダーにかざしオフィスのドアの解錠を行っている企業も多いのではないでしょうか。
アメリカ政府も開発を進めた?
1970年代にロスアラモス国立研究所でもRFIDの開発が進められました。核物質の輸送を安全かつ確実に追跡するシステムとしてRFID技術を採用し、材料を運ぶ車両、運送ルートや主要施設のゲートなどににリーダーとトランスポンダーが取り付けられ、これによりトラックがゲートを通過したことを識別できるようになった他、不審車両の規制などにも使われていたようです。
日本でRFIDが使われたのはいつから?
製造業界での試験利用
日本では1980年代後半から製造業界で使用されてきました。当時はデータキャリアと呼ばれていました。最近、RFIDを新しい技術のように取り上げられることがありますが、自動認識業界の中では比較的古い技術です。ただし、1980年代後半はタグ1枚1000円を超え、今よりもはるかにコストが高く、実験的な導入に留まる企業が多かったようです。
急速に広まったのはSuicaが登場してから?
2001年(平成13年)に本格運用が始まったSuicaを筆頭に、現在日本国内では10種類の交通系ICカードが使用されています。専用のリーダーによる決済機能などが可能なため、今では欠かせない存在となっていますね。この交通系ICカードにはFelicaというRFID技術が使用されており、RFIDが日本国内で急速に広まったのはSuicaが登場してからと言われています。
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