RFID UHF帯とは?UHF帯のRFIDリーダーを使用するには登録申請が必要?
この記事の目次
RFID UHF帯とは?
UHF帯の特徴|かんたんに
UHF帯とはRFIDの種類(周波数帯)のひとつです。
UHF帯の大きな特徴として、数cmの近いところにあるタグから、十数メートル離れたタグも一括で読み取れることから、アパレル業界や製造業界を筆頭に業務効率の改善のため近年急速に採用されています。
UHF帯の特徴|よりみち
━ そもそも周波数とは?
電波は空気中を1秒間に約30万キロメートル進みますが、この距離の間にいくつ波があるか、というのが周波数です。
860~960MHzを使用するUHF帯ではその波の数(1波長)が8億6000万個から9億6000万個あることになります。電波は1秒間に30万キロ進むわけですから、それを波の数で割ると…、1波の距離(1波長)は約35cm(860MHz)〜31cm(960MHz)になります。
135KHzを指しているLF帯(長波帯)は1波が2200メートルにもなりますから、UHF帯の1波長はLF帯の約7333分の1、UHF帯が“超短波”帯と呼ばれる理由が分かりますね。
UHF帯の特徴|くわしく
UHF帯は860~960MHzという周波数帯を指し、【Ultra High Frequency】の略で、直訳すると“超短波”帯と呼ばれているほど極めて短い波長で電波を送っています。日本国内では2012年の電波法改正により、それまでは主に950MHz帯が使用されていましたが※920MHz帯が使用されるようになりました。
※916.7MHz〜920.9MHz
UHF帯のメリットは通信距離が長く、一括読み取りに適しているため、さまざまな業界での業務効率の改善に大きな期待を寄せられていますが、弱点として金属に弱い、水分に弱い、ゴムに吸収される、などの特徴があります。最近ではそんな弱点を克服すべく、RFタグ・メーカーから金属専用タグなどや極小タグなどが開発されています。
RFIDリーダーから出力する電波の強さにより、日本国内では主に出力電波の強い1W版モデルと出力電波の弱い250mWモデルの2つの機器が使われています。
UHF帯のRFID機器は登録申請が必要?
RFID機器は無線機器扱い
電波を発してデータの読み取りを行うRFIDリーダーは無線機器扱いとなります。そのため、251mW以上の強い電波を発するRFIDリーダーに関しては機器を使用する企業が無線機器の登録申請が必要となります。
※250mW以下のRFIDリーダーに関しては、特定小電力無線局の扱いとなり、登録申請を行うことなくご利用いただけます。
UHF帯RFID機器の登録申請に関する詳細をご希望の方は総務省のWEBサイトをご覧いただくか、株式会社イメージャーまでお問い合わせください。
UHF帯RFID電波の弱点
数センチの近距離から数メートル先の離れた距離まで読み取れるUHF帯RFIDリーダライタですが、電波の特性から水・金属・ゴムといった電波を遮断・反射する素材や環境での読み取りが苦手です。
金属・耐水性能のあるUHF帯RFIDタグ・RFIDラベル
UHF帯RFIDリーダライタの電波特性を補うため、金属面に装着できる金属用RFIDタグや水分の多い環境でも読み取れるRFIDタグ、家畜などに取り付けるアニマルタグなど、RFIDタグには豊富な種類があります。
UHF帯RFIDシステム導入成功の鍵はRFIDタグにある!?
「RFIDシステム導入成功の鍵はRFIDタグにある」と言われるほど、RFIDタグはRFIDリーダライタの読み取り性能を大きく左右します。
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