ハンディーターミナルの使い方|機能と操作方法
この記事の目次
ハンディーターミナルの使い方
ハンディーターミナルの使い方はスマートフォンと同じ
現在、主流となっているハンディーターミナルはスマートフォンと同じAndroid OSがベースとなり動作しているため、基本的な使い方はAndroidのスマートフォンと同じです。以前のハンディーターミナルはWindows OSが搭載されており機能追加には常にアプリ開発が必要であったり、独自OS(専用OS)が搭載されているために決められた専用アプリケーションしか動かすことができない、といった拡張性に乏しい側面がありました。Android OSを搭載した現在のハンディーターミナルであれば、アプリの組み合わせや連携などが出来るため幅広い用途で使用でき、スマートフォンと同じように操作可能なため、従来のハンディーターミナルと比べると導入障壁が低くなっています。
ハンディーターミナルの主な機能
ハンディーターミナルの主な機能は、搭載されているバーコードリーダーによるバーコードの読み取りや文字読み取り(OCR)ができることです。
ハンディーターミナルの主な機能や特徴に関してはこちらの記事:【ハンディーターミナルとは?|何ができる?】にまとめておりますので合わせてお読みください。
ハンディーターミナルの操作|バーコードリーダーの照射方法
ハンディーターミナルに搭載されたバーコードリーダーは主に3つの方法でかんたんに照射することが出来ます。現場の運用や用途に合わせてお選びいただけます。
- 【スキャン・ボタン】ハンディーターミナルの側面やキーボード部分に、専用のスキャン・ボタンが配置されています。スキャン・ボタンを押すことで照射が可能です。
- 【センサー・スキャン】*一部のHoneywell製ハンディーターミナルに搭載されているセンサー・ボタンに指を乗せることで照射が可能です。
- 【デジタル・スキャン】Honeywell製のハンディーターミナルは、画面上に仮想のデジタル・スキャンボタンを表示させることが出来ます。タップすることで照射が可能です。
*センサー・スキャン搭載機種:Dolphin CT45XPシリーズ/Dolphin CT40シリーズ
その他にもアクセサリのスキャン・ハンドルを装着して照射を行うことや、アプリ内に独自のスキャン・ボタンやスキャン・イベントを実装して自動照射を行うことなども可能です。
基本操作であれば開発不要ですぐに使える
「アプリ開発が必須」・「導入の敷居が高い」といったイメージのあるハンディーターミナルですが、【キー入力が可能なカーソル位置に、バーコードデータを出力する】といった用途であれば開発不要ですぐに使用することができます。
バーコードリーダーはキーボードと同じ動き?
ハンディーターミナルに搭載されているバーコードリーダーは、キーボードと同じ動きをします。例えばWEBブラウザ・アプリのキーボード入力が出来る部分をタップして、仮想キーボードが表示された状態でバーコードを読み取ると、読み取ったデータがテキストとして出力されます。このデータはキーボード入力を行った場合と同じように扱うことが可能です。最近はWEBアプリケーション(WEBブラウザで動く業務システム)でシステムを構築されている企業も多く、大規模なシステム改修をせずに即日運用が可能なケースや、動作検証と課題の洗い出しのために数台だけ先行導入を行い、スモールスタートで運用を開始されるケースが増えています。
専用アプリ上でもキーボードと同じ動き
専用アプリにおいてもフォーム部分などのキーボード入力ができる箇所では、読み取ったバーコードデータがテキストとして出力されます。読み取ったデータの後に改行やTabといった処理も自動で付加することができるため、アプリケーションの改修をせずにすぐに利用可能です。
ハンディーターミナルのSDKを使用してアプリ作成も可能
ハンディーターミナルでは各メーカーや機種毎に専用の開発ライブラリ・SDK(Software Development Kit)が用意されています。SDKを用いてアプリ開発や既存アプリの改修を行うことで、ハンディーターミナルをカスタマイズすることが可能となります。本記事ではカスタマイズの一例をご紹介します。
キーボードを表示させずにバーコードリーダーを使用できる
SDKを用いてアプリ開発を行うことで、仮想キーボードを表示せずにバーコードデータの出力が可能になります。仮想キーボードの表示/非表示が無くなることで、画面の視認性が良くなり作業効率があがることや、誤操作防止などに期待ができます。
バーコード種類に応じて読み分けが出来る
現場にはさまざまな種類のバーコードが混在しており、「違うバーコードを読み取ってしまいミス・オペレーションに繋がった」・「必要なバーコードが読み取れていなくて、もう一度作業を行わないといけなくなった」といったことが往々にして起きます。SDKを用いた開発を行うことでバーコード種類に応じた読み分けを細かく設定することが可能になるため、バーコードの読み間違いを未然に防いだり、バーコードが密集しているラベルの中から必要なバーコードだけを読み取る、といった業務効率の改善に期待できます。
*「(常に)JANコードとCODE39のみ読み取る必要がある」といった場合には、SDKを用いずにハンディーターミナル内の設定で実現可能です。
ハンディーターミナルの活用事例
物流業界におけるハンディーターミナルの活用事例
物流業界では倉庫内での荷物の受入・入庫処理・出庫作業・荷主別管理といった業務や、倉庫外での配送管理やカーナビ変わりに使用するといったように、倉庫内外で使用されています。物流業界では、落としても壊れにくい堅牢性の高い端末や、屋外でも使用できる高い防塵防水性能を持った端末が選ばれています。
小売・流通業界におけるハンディーターミナルの活用事例
小売・流通業界においてもAndroidハンディーターミナルの活用が進んでいます。棚卸や棚出といった小売店舗の必須業務から、ハンディーターミナルに決済機器を連携させて簡易レジ変わりに使うケース、最近急拡大しているストアピッキングや配送業務といった業務でもハンディーターミナルは使われています。小売業界では、インカム用の専用ボタンが付いていたり、小型・軽量のハンディーターミナルが採用されています。
FA・製造業界におけるハンディーターミナルの活用事例
FA・製造業界では製造管理や生産管理の業務を中心とし、部材の入荷処理や精密機器の資産管理、自社流通の配送管理などの業務でハンディーターミナルが使われています。FA・製造業界では物流業界と同様に、故障による業務を止めないための高い堅牢性や、高い防塵防水性能を持った端末が選ばれています。
医療業界におけるハンディーターミナルの活用事例
PHSの公共周波が2021年1月にサービス終了となったことから、院内連絡を担ってPHSの機能をベースに医療現場の業務改善を担うハンディーターミナルの活用の検討が進んでいます。電子カルテのモバイル対応や3点照合などの投薬管理や患者照合といった現場での利活用のほか、医療消耗品の管理や院内物流(SPD)での利用、薬局の調剤管理システムなどで使われています。医療業界では薬剤消毒が可能なメディカル・モデルの端末が選ばれています。
世界で選ばれるHoneywellのハンディーターミナル
現場の改革を求められるDXの時代に、Honeywellのハンディーターミナルが世界中で採用されています。他メーカーにはないHoneywell製ハンディーターミナルの特徴である業界最長のOSアップデート対応(Mobility Edge)により、機器を長く使用することができ、中長期での大幅なコスト削減を実現します。その他、詳細は以下のハンディーターミナル専用サイトにてご確認いただけます。
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